奇跡って、あるのかな

先日、テレビを見ていたら、とても興味深い話に引きこまれました。
愛知県に住む、80歳をすこし過ぎた女性が、戦争中に体験した出来事について
です。
(ところどころ記憶違いなどあるかもしれませんが・・・)

当時12歳だったその女性、道子さんは、学校で慰問袋を作ることになりました。
日用品などと共に手紙を入れて、戦地へ送るのですが、見知らぬ兵隊さん宛に
何と書いてよいか分からず、「武運長久 頑張ってください」といった当たり障り
のない文面にして送りました。

しばらくして、道子さんの家に一通の手紙が届きました。
中国で慰問袋を受け取った兵隊さんからでした。
それからも度々手紙が届き、12歳の少女と22歳の兵士との文通が始まりました。

手紙の内容は、それぞれの近況報告のようなものだったのが、戦況が悪化するに
つれ「頑張ろう」と励まし合う言葉が増えていきました。
お互い、手紙を支えに厳しい状況を生き延びていましたが、ある時、彼からの手紙が
ついに来なくなりました。
南方に送られるかもしれない・・・と書かれていたので、戦死してしまったのだろうと
思っていたようです。

やがて終戦を迎え、すこし経ったある日のこと。
道子さんの家に、思いがけない来客がありました。
ずっと文通を続けていた、あの兵隊さんです。
以前、送ってきた写真よりもはるかにやせこけて、ふらふらになりながら、実家の
秋田に行くよりも前に、道子さんを心配して訪ねて来たのです。

以前送ってきた手紙に「生きて帰れたら、かならず迎えに行くから」というような
ことが書いてあり、彼はその言葉通り、彼女を迎えに来たのでした。
でも彼女はまだ子供だったので意味も分からず「どこかへ遊びに連れて行って
くれるのかと思っていた」とか(笑)
彼が道子さんのお父さんに結婚したいと申し出ると、
「うちは娘が6人もいるからよりどりみどり!どれでも好きなのを連れて行きなさい」
と答えたそうで(笑)
でも彼は
「いいえ、道子さんをいただきたい」
ということで、3ヵ月後に二人は結婚したのでした。

現在、ご主人が亡くなられて二十数年が経ち、道子さんの日課は毎日、夫の墓前に
お花を供えることだそうです。
毎日ですよ!

彼女はこう語っていました。
「真心は、かならず通じます」
そのお陰で、自分はこんなすばらしい人と結婚できて本当に幸せだった、と言いながら
涙ぐんでいました。





真心は、かならず通じます

私にも、今から一年ちかく前、この言葉を実感するような出来事がありました。
それまで、自分があてもなく続けてきたことが報われた気がして、言葉にならないくらい
嬉しかった。
このことについて私は、当時こんなふうに書きました


  何とかして自分の思いを形にして伝えようと努力すること、手応えがなくても
  続けていれば、いつか報われることもあるのかなと思いました。


あれは私にとって、神様からの思いがけないごぼうびのような出来事でした。
あの時の場所、交わした言葉、何度も思い出しました。

錯覚かもしれない。
単なる思い込みに過ぎないのかもしれない。
それでも、あの時、そしてその後いくつかの出来事は確かに、私をなぐさめ、励まして
くれました。

不器用で、賢く立ち回ることができなくて、私はいつまでたっても、うまく歩いて行くこと
ができません。
これから先も、何の根拠もない、かすかな温もりだけを頼りに、手探りで進むしかない
のだろうと思います。
by hoku_shirushi | 2007-03-10 18:14 | 日記


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